壮大な過去を旅する世界遺産

UNESCO(国際連合教育科学文化機関)で1972年に世界遺産条約が成立し1978年から登録された文化遺産や自然遺産、複合遺産を未来に守り伝えるべく締結や保存、管理されている物、地域のことを世界遺産と呼びます。世界遺産とは地球の歴史とともに生み出され、壮大な過去を物語る貴重なものです。中には人類の残酷な歴史や自然災害、環境汚染のために保護されているものもあります。これらを世界遺産委員会、締約国の中から選ばれた21ケ国の委員(任期があり原則6年間)によって毎年1年に一度開かれる総会で新規に認定されたり取消されたりしています。人類が地球に生まれてから創り上げた、正の遺産、負の遺産。そして2011年6月、世界遺産リストに22の文化、自然遺産が選ばれ日本からも東京の小笠原諸島と岩手の平泉が選ばれました。

世界遺産の歴史

これにより日本では現在16の文化遺産、自然遺産が登録されました。一番古く登録されたもので1993年ですから、条約が出来て約20年も経てようやく登録されたようです。世界遺産の最初の登録地は、アメリカのイエローストーン国立公園やエクアドルのガラパゴス諸島など12件で日本では1993年の法隆寺、姫路城、屋久島、白神山地の4件です。今回の登録で中国は41箇所となり、イタリア、スペインに次ぐ多さとなっています。

負の遺産世界遺産

世界遺産の中には危機にさらされている世界遺産リストもあり自然災害や戦争などによる破壊、環境汚染による荒廃など危機に瀕している物、地域を守るべきリストや戦争によって産み出された景色、建物を後世に残す意味で登録されているリストもあります。環境汚染や荒廃によって危機に瀕しているものは、危機的状況を脱するとこのリストから削除されます。後世に残す意味で登録されている中に広島の原爆ドームもあって、これらはリストから消えることはないでしょう。さらに哀しいことにこのリストに登録される物、地域は年々増えているようです。そして、この先同じリストに福島の第一原発は入るのだろうと哀しい予測が出来ます。

そういった負の遺産を、沢山未来に残さないために、私たちが今出来る小さな行動をひとつずつ積み重ねて守るべき正の遺産の維持を願わずにはいられません。国内全ては無理でしょうが、少しでも多くの世界遺産を見て壮大なロマンとノスタルジィに浸るのはいかがでしょうか。

 

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